SHARP製Androidに異変!? SH-04Gを借りて分ったこと
IEEE802.1X/EAP(PEAP)でCA証明証は不要に、MVNOのSIMでもテザリングが可能に

社内で使用するスマートフォンを新しい機種に変更するにあたり担当してくださってる代理店の方に相談し、株式会社ドコモCSから機種変更先として検討している機種であるSH-04Gの検証用端末をお借りしたのですが、いい意味で異変がありました。
歴代のSHARP製スマートフォンには個人的に大変不便に感じていることがありました。一般的な環境での使用には殆ど影響が無い内容なのですが、無線LANアクセスポイントの認証方式によっては他社のスマートフォンと大きく異なった操作が必要でした。
具体的にはIEEE802.1X/EAP(PEAP)での認証を行っているアクセスポイントに接続する場合にユーザー名、パスワードの他にCA証明証がないと接続できないという問題点です。もちろんCA証明証をインストールすれば接続できますがCA証明書を入手できない環境にあることも多く非常に不便に感じていました。
ところが、どうやらこの仕様は変更されたようで普通に接続できるようになっていたのです。
しかも、MVNOのSIMを利用している時でもテザリングが普通にできました。
今回はこの2つのポイントを紹介します。

ポイント@:IEEE802.1X/EAP(PEAP)のWi-FiにCA証明証なしで接続可能に

このポイント、法人ユーザーさんには大きいのではないでしょうか?
実は管理人が社内ネットワークを管理している会社(注:ASEINetは会社ではありません)でも社内の全ての無線LANアクセスポイントにIEEE802.1X/EAP(PEAP)を利用したセキュリティ対策を行っています。マルチSSIDを使用して社員さんが自由に接続できる開放アクセスポイントも用意していますが、こちらもアクセスログを取得する為にIEEE802.1X/EAP(PEAP)を採用しています。
ここで以前から問題だったことはSHARPのアクオスフォン限定でCA証明証をインストールしないとIEEE802.1X/EAP(PEAP)を使用したアクセスポイントに接続できないことでした。ユーザー名とパスワードを入力する以外になにかインストールする必要がないようにIEEE802.1X/EAP(PEAP)を使用しているのにこれでは本末転倒でした。
ところが今回、検証機をお借りしたところ、あっさり接続できるではありませんか。
一応、今でもこの画像のような警告表示は存在するものの、一応「OK」を押してしまえば2回目以降は自動で接続されるので実質的に問題なし、といった状態です。

この機種は端末自体の価格も安価ですから会社での利用に適した機種になったということでしょうか??
とにかくこの変更は歓迎すべきことです。これで社内でも快適に使用できますね。

ポイントA:MVNOのSIMでもテザリングが可能に

個人的にはこちらのポイントの方が大きなニュースですが、世間一般の人は気づきもしないのでしょうね。。
以前から知られている様にドコモのスマートフォンでドコモ回線を使用したMVNOのSIMカードを使用した場合、テザリング機能が使用できませんでした。
私も含めて、MVNOを使用している人間としてはテザリング機能が使用出来ないことは由々しき問題でした。特にMVNOのSIMカードを使用せずにmoperaなどを契約している場合も同様で、管理人は普段からプロトコル制限のない”open.mopera.net”に接続しているのですがプロトコル制限を回避したい肝心な場面(=テザリング中)で強制的にspモードに切り替わる事には嫌気がさしていました。
ですが、この機種ではこの問題からはおさらばです。なんと挿入されているSIMカードに関係なくAPNの自動切り替えなしにテザリングが可能なのです。当初は作業ミスによって生まれただけでファームウェアアップデートによりふさがれるのではないかと感じたため念のためファームウェアアップデートを行ったのですが特にふさがれる事は無く、MVNOのSIMでも、moperaのAPNでも、快適にテザリングを使用することができました。
お借りしていた検証機は既に返してしまいましたので、動画などでのご紹介ができず、申し訳ないのですが、とにかくこちらも歓迎すべきことです。
今後は他社のスマートフォンも積極的に導入してもらいたいところですが、どうなるのでしょうか?また、他の電話会社でも同じようなことがないかと考えたのですが、ドコモ以外はテザリングオプションが別契約になっておりますので、あまり期待できなでしょう。
今後はSIMロックの解除を無料で行えるようになりましたが、総務省はこのあたりの制限解除にも積極的に取り組んで頂きたいです。