防水なのに水没したXperia Z3が無事に復活した話。

まえおき

管理人は今現在、メインのスマホにSONYのXperia Z3を使っています。ご存知の方も多いかとは思いますが、Xperia Z3は防水の機種ですから少し水に濡れたくらいで壊れるような機種ではありません。 しかし、安心はつかの間。お風呂に持ち込んで隅っこの方の水のかからない場所に携帯電話を置き、時々濡れた手で触れていたのですが、なんと風呂から出て気がついた時にはカメラのレンズ内に水滴が入っており、まったく起動しないではありませんか。 そうです。水没したのです。 管理人はモバイルSuicaを使っているのですが、このモバイルSuica、携帯電話が故障した時が非常にやっかいなこと(JR東日本:モバイルSuica>各種手続き>再発行)になるのです。 だしそもそも、いくらデータはバックアップしているとは言え、データを復元したり再設定するのは面倒ですし、なにせ保険に加入していないので修理代として多くのお金もかかります。 ということでなんとかして起動できないかと悪戦苦闘したお話を下にまとめました。


注意点

電源をいれようとしない
電源をいれようとしてはいけません。水に濡れた基板上でショートし直る物も直らなくなるかもしてません。もしも今このページを水没したスマホで見ている場合は今スグに電源を切ってください。
が、管理人は何度も電源を入れようと挑戦し、一度は起動時のバイブまでいきましたが結局起動しなくて余計に焦りました。

充電しない
充電してはいけません。これも上とほぼ同じ理由です。絶対にやってはいけません。
が、管理人は電源が入らないのを電池切れのせいと思い込み充電しましたが、LEDが点滅して充電できませんでした。

絶対に本体を振らない
内部で濡れずに済んだ場所にも水が移動してしまうかもしれません。余計に直らなくなってしまう可能性があります。
が、管理人はイヤホンジャックから水が出てくるかもと勝手に思い込みぶん回しました。

ドライヤーとかで乾かそうそとしない
ドライヤーで乾かすと熱で本体内部の基盤やパッキンがゆがんだり、サビを発生させてしまう原因になります。早く電源を入れたい気持ちは分かりますが決してやってはいけません。
が、管理人はドライヤーでこそないもののファンヒーターで乾かそうとしました。

うまく行かなくても管理人に責任を要求しないこと
万が一これから紹介する方法を行って起動しなくても、管理人に責任を求めないでください。
オススメの方法ではありますが、自己責任でお願いします。


必要なもの

きれいなタオルまたはティッシュペーパーなど
できればタオルとティッシュペーパーの両方を用意しましょう。

できるだけ新しい乾燥剤

一番肝心なものです。お菓子の中に入っているものでもいいですが、近所に100円ショップなどがある場合は新しい乾燥剤を購入するとよいでしょう。
ただし、時間との勝負ですからとりあえず今はお菓子の中にあるものなど身近なものを使用し、後で購入することをオススメします。
管理人は外出するのが面倒だったのでAmazonで購入しました。お急ぎ便で当日に届いたので早くてよかったです。
シリカゲル乾燥剤「なんでも除湿シリカゲル」20g×20個入り

ジップロックなどの密閉できるもの

これがないと乾燥剤の意味がありません。必ず用意しましょう。また、冷凍用など、より密閉できるものがある場合はそちらを使用しましょう。


手順

まずは水を拭き取る
鉄則です。本体の周りに付いている水を全て拭き取りましょう。できれば細くねじったティッシュペーパーなどを使いイヤホンジャックなどのコネクタ部分もしっかりと拭き取りましょう。
このとき、決して本体を振ったり、不用意に傾ける事の無いように注意してください。

バッテリーやSIMカード、SDカードなど、取り外せるものは全て外す
バッテリーやSIMカード、SDカードなどの取り外しができるものは全て取り外しましょう。
これらが濡れている場合は翌拭き取り、別々に乾燥させましょう。

ジップロックに本体と乾燥剤を入れる
準備が整ったら水没したスマートフォン本体と乾燥剤をジップロックに入れて口を閉じましょう。
本体のコネクタ部分のキャップなど、開けられる場所は全てあけてから袋に入れてください。

この時、空気を抜きすぎないように。空気を抜きすぎると中で空気の移動がなくなり、乾燥剤の効果が小さくなってしまいます。なんとなく空気が残る感じで十分です。

ジップロックをなんとなく暖かい場所に置く
気温が低いと効果が出にくくなってしまうので、暖かめの場所に置きましょう。

また、この時期だと室内でも日中は暖かくても夜間に冷え込む場所も多いのでそのような場所には注意が必要です。
管理人は1日中暖かい、サーバーが置かれた部屋に置きました。ジップロックに入っているためホコリに注意する必要はあまりなく、テレビ台の中や、冷蔵庫の上もオススメです。
注意すべき点は「あまりに暖かい場所に置かない」ということです。これは先ほどのドライヤーを使ってはいけないことと同じ理由です。決してそのような場所に置かないように注意しましょう。

2〜3日以上放置する
ジップロックは2〜3日以上放置しましょう。1日に1度ほど袋を開けてカメラの曇り具合を確認する程度なら問題ないと思いますが「試しに電源を入れてみる」は厳禁です。
心配なのは分かりますが、決して途中で電源をいれないようにしましょう。


2〜3日以上たったら・・・

2〜3日以上経過したら復活を祈りながら電源をいれてみましょう。
日頃の行いが良ければ電源は入るでしょう。。。

電源が入ったけどなんか動きが不安定なときは?
画面がチラつく、充電できるときとできない時がある、タッチパネルが部分的に反応しない、カメラが曇ってる、などの症状が見られる場合はまだ完全に起動していない証拠です。
電源を切り、バッテリーやSIMカードを取り出した後、もう一度ジップロックに戻しましょう。さらに乾燥が必要です。また2〜3日経過したら再チャレンジしてください。

無事に起動する場合
無事に起動しても安心するのはまだ早いです。一度水没した携帯電話であることを忘れてはいけません。
万が一バックアップしていないデータがある場合は速やかにバックアップを行いましょう。
管理人の様に、おサイフケータイを利用している方はとりあえず機種変更の操作を行い、数日間経過して問題なさそうなら復元しましょう。


あとがき

管理人のXperia Z3は上で紹介した方法で無事に復活しました。

しかし少し気がかりなことがあります。
乾燥させるためにキャップを開けている時に気になったのですが、キャップの中は全く濡れていないんです。
一体どこから水が入ったのでしょう??

とにかく復活したから今回はいいのですが、今後も注意が必要なのかもしれません。